【3月7日 AFP】国連(UN)は6日、内戦状態が2年間にわたり続くシリアから国外に逃れた難民が100万人に上ったと発表した。

 国連による難民認定を受けた人は、1年前の時点ではわずか3万3000人だった。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for RefugeesUNHCR)によると、シリア国民の国外脱出は今年になって拡大し、1月1日以降40万人が国外に逃れた。主な避難先はレバノン、ヨルダン、トルコ、イラク、エジプトだが、北アフリカや欧州に避難する人も増えている。

 また国連のバレリー・アモス(Valerie Amos)緊急援助調整官は、現在シリア内で支援を必要としている人々は400万人に上り、今後4か月で14億ドル(約1300億円)以上の支援が必要になると述べている。

 国連によると、2年前に蜂起が始まって以来、シリアでは少なくとも7万人の死者が出ている。(c)AFP