【2月22日 AFP】故郷の繁殖地から2000キロメートル離れたニュージーランドの海岸に漂着し、「ハッピーフィート・ジュニア(Happy Feet junior)」と名付けられた若いロイヤルペンギンを保護していたウェリントン動物園(Wellington Zoo)の獣医師らは22日、ペンギンが懸命な治療のかいなく前夜に死んだと発表した。

 ペンギンは亜南極地域のマックォーリー島(Macquarie Island)の繁殖地から推定12か月にわたり海を漂流して海岸にたどり着いたとみられている。同動物園の獣医チームは5日間にわたりペンギンの治療を続けていた。

 主任獣医師のリサ・アルジラ(Lisa Argilla)氏は、「ペンギンの発見時の体重は標準より3キロも少なく、体力を消耗しきっていた。最終的に、これが当初診断された腎不全に続き、複数の臓器不全を引き起こしたとみられる」と説明。「野生生物の治療はとても難しく、最善を尽くしたがペンギンを救うことはできなかった」と付け加えた。(c)AFP