【2月19日 AFP】米オンライン小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は18日、ドイツにある同社の流通施設で警備員が外国人期間従業員にいやがらせやいじめなどを行っていると指摘されたことを受け、警備会社との契約を解除したと発表した。

 ドイツの公共テレビは先週、経済危機にあるスペインなどの国からドイツに来てアマゾンで働いている労働者らが警備員からいじめを受けているというドキュメンタリー番組を放送していた。一部の警備員はネオナチ団体を連想させる服を着ていたという。警備会社側は不正行為はしていないとしている。

 番組は、労働者らは事前に伝えられていたよりも安い給料しか受け取っておらず、労働者の宿舎では日常的に持ち物検査が行われているとも報じていた。

 ドイツで約7700人のスタッフを抱え繁忙期には期間従業員も雇用しているアマゾンは、この件について調査中だが自社内での脅しなどは一切容認しないとしている。

 ドイツのウルズラ・フォンデアライデン(Ursula von der Leyen)労働社会相は17日のドイツ週刊紙ウェルト日曜版(Welt am Sonntag)で、調査で問題があることが分かればアマゾンに期間従業員を派遣した人材派遣会社の許可を取り消すこともあり得ると語っていた。(c)AFP