【2月11日 AFP】マリ北部最大の都市ガオ(Gao)で10日、前日まで2日連続で自爆攻撃があったのに続き、マリ軍兵士とイスラム過激派グループの1つ「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」が銃撃戦になった。マリではフランスなどの部隊が奪還した地域でイスラム過激派グループによる抵抗が続いている。

 匿名の治安当局者によると、この銃撃戦はガオ中心部にある警察本部の近くで発生した。ここはフランスが軍事介入するまでの10か月間にわたりマリ北部を占拠していたイスラム過激派グループが、自らの「イスラム警察」の拠点として使用していたという。この治安当局者は「MUJAOのメンバーがガオに潜入しているので掃討作戦を実施中だ」と語った。

 銃撃戦の2日前にあたる8日、軍の検問所でマリでは初めてとなる自爆攻撃が行われたのに続き、9日夜にも同じ検問所で同様の自爆攻撃があった。最初の自爆攻撃の犯行声明を出したMUJAOは9日、さらに自爆攻撃を行う用意があるとほのめかす声明を出していた。

 これらの自爆攻撃での死亡者は自爆犯2人だけだったが、8日の攻撃では兵士1人が軽傷を負った。目撃者によると8日の自爆犯はトゥアレグ(Tuareg)人の男で、9日はアラブ人もしくはトゥアレグ人だったという。(c)AFP/Serge Daniel