【2月9日 AFP】マリ北部の最大都市ガオ(Gao)にある軍の検問所で8日、バイクに乗った若いトゥアレグ(Tuareg)人の男がベルトに仕込んだ爆弾を爆発させ死亡、兵士1人が負傷した。同国で自爆攻撃が行われたのは初とみられる。

 フランス軍が率いる部隊がイスラム武装勢力を北東部に追放して以後、マリでの戦況はゲリラ戦と化している。

 自爆攻撃については、フランスが軍事介入するまでの10か月間にわたり北部を占拠していた3つのイスラム過激派グループの1つ、「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」が犯行声明を出した。メンバーの1人はAFPに対し、「今回の攻撃はイスラムの敵である邪教の信者たちに味方するマリ人兵士を対象にしたものだ」と語り、さらなる攻撃を誓った。

 一方、首都バマコ(Bamako)では、昨年3月のクーデターで失脚したアマドゥ・トゥマニ・トゥーレ(Amadou Toumani Toure)前大統領を支持する空挺部隊が対立する部隊と衝突して銃撃戦となり、マリ軍筋によると空挺隊員1人が死亡、双方に負傷者が出た。(c)AFP/Serge Daniel