【2月6日 AFP】(一部更新)米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると日本時間6日午前10時12分、太平洋の島国ソロモン諸島のサンタクルーズ諸島(Santa Cruz Islands)近くでマグニチュード(M)8.0の大きな地震が発生し、少なくとも5人が死亡した。震源の深さは当初5.8キロと発表されたがその後28.7キロに修正された。大きな余震も2度観測され、そのマグニチュードは6.4と6.6だった。

 太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は震源の近くでは大きな被害をもたらす津波が発生する恐れがあると発表し、津波警報をソロモン諸島、バヌアツ、ナウル、パプアニューギニア、ツバル、ニューカレドニア、コスラエ(Kosrae)島、フィジー、キリバス、ワリー・エ・フトゥーナ(Wallis and Futuna)諸島に出した。

 ソロモン諸島サンタクルーズ諸島ネンドー(Ndende)島ラタ(Lata)で91センチの津波が観測され、バヌアツとニューカレドニアでも海水位の上昇が観測されたが、この地域に出された津波警報は地震発生から約2時間半後の日本時間午後0時50分までに解除された。

 震源から約580キロ離れたソロモン諸島の首都ホニアラ(Honiara)で揺れは感じられなかったが、ネンドー島にある病院の責任者は、この地震で複数の村が破壊されたという未確認情報があると語った。

 オーストラリア放送協会(ABC)はソロモン諸島の緊急事態当局者の話として地震で3つの村が破壊されたと伝えた。しかし電話線が被害を受けたため当局では確認がとれていないという。ソロモン諸島の防災当局は対策センターを設置し、サンタクルーズ諸島がある同国東部のテモツ(Temotu)州の被害が大きいものとみて、ホニアラにいる担当者らがテモツ州と連絡を取ろうとしている。(c)AFP/Dorothy Wickham