【1月23日 AFP】空の旅の合間に芸術鑑賞はいかがでしょうか?──各地の最高の美術館・博物館のコレクションを集めた新たな美術館がフランス最大の空港、シャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle International Airport)の真ん中に先週、オープンした。

 パリ空港公団(Aeroports de Paris)のパスカル・ブルグ(Pascal Bourgue)マーケティング・サービス部長は、首都の主要博物館への「窓口」としてパリの豊かな文化を知ってもらう展示スペースだと説明する。朝一番のフライトから最終フライトまでオープンしているこの「ミュージアム・スペース」には、ターミナル「2E」を使用する搭乗客ならば全員無料で入場できる。

 展示されているのはパリの各美術館・博物館から貸し出された本物の作品だ。半年間の開館記念展示では彫刻家オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)の「考える人」や「接吻」など有名作品を含むロダン美術館(Rodin Museum)の作品約50点が並ぶ。同美術館のカトリーヌ・シュヴィヨー(Catherine Chevillot)館長は空港の取り組みについて「珍しくて独創性がある。普段、美術館と必ずしも親しんでいない観客にも見てもらえる」と歓迎している。

 ロダン展の後は半年ごとに年2回、異なった展示をしていくが、今後参加する美術館は今のところ未定だ。(c)AFP/Valentin BONTEMPS