【12月5日 AFP】サッカーW杯で日本人として初ゴールを決めた元日本代表FW中山雅史(Masashi Nakayama)が4日、45歳となった肉体に限界を感じていることを理由に現役引退を表明した。

 Jリーグ1部(J1)のコンサドーレ札幌(Consadole Sapporo)に所属する中山は札幌市内で記者会見を開き、「こうであってほしい、というプレーのレベルに体が反応してくれない。痛みを引きずりながらでは勝負するステージに立てない」と両膝のけがを引退の理由に挙げ、今季限りで一線を退く意向を示した。今季のJ1は12月1日で全日程を終了し、コンサドーレ札幌は18チーム中最下位で来季のJ2降格が決まっている。

 「ゴン中山」の愛称と「ゴンゴール」で親しまれる中山は、Jリーグで歴代最多となる157得点を積み上げてきた。

 またサッカーW杯フランス大会(World Cup 1998)ではグループリーグの全3試合に出場。日本代表は3戦全敗で敗退を喫したものの、中山は1-2で敗れた第3戦ジャマイカ戦で日本のこの大会唯一の得点を挙げた。中山はこの後半29分の得点直後にジャマイカの選手と交錯して足を骨折しながら、試合終了までプレーを続けた。

 2002年のサッカーW杯日韓大会(2002 World Cup)でもメンバー入りを果たした中山は、日本代表で1990年から2003年まで53試合に出場して21得点を挙げている。

 1998シーズンのJリーグでは4試合連続ハットトリックを達成し、ギネス世界記録に認定。2000年のサッカー・アジアカップ(Asian Cup)予選のブルネイ戦では、国際試合での最速ハットトリック記録も達成している。(c)AFP