【11月18日 Relaxnews】米料理タレント、ガイ・フィエリ(Guy Fieri)氏がニューヨーク(New York)のタイムズスクエア(Times Square)に新しくオープンした店を徹底的にけなしたレストラン評が、13日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)電子版に掲載され、インターネット上で話題となっている。

ピート・ウェルズ(Pete Wells)記者が執筆したこの記事は、掲載以来、同紙史上最悪のレビューだと評判になっている。記事内では、フィエリ氏の「ガイズ・アメリカン・キッチン&バー(Guy's American Kitchen & Bar)」への痛烈な批判が、皮肉に満ちた質問文の形で繰り返されている。


「ほら、あの青い飲み物は飲んでみた?核廃棄物みたいに光るやつ。ウオーターメロン・マルガリータだっけ?いったいどうしてラジエーター液とホルムアルデヒドを混ぜたような味がするのかな?」

「トーストしたマシュマロがなんで魚の味なんだろう?」

15日の時点で、同紙で最も多く電子メールで広まった記事となり、600以上のコメントが寄せられた。騒ぎはマイクロブログのツイッター(Twitter)や交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)にあるフィエリ氏のページにも飛び火し、ユーザーはフィエリ氏を弁護する側とウェルズ記者を支持する側に分かれ、論争を繰り広げた。

全米各地にレストランを展開するフィエリ氏は、米テレビチャンネル「フードネットワーク(Food Network)」の料理番組「ダイナーズ・ドライブインズ・アンド・ダイブズ(Diners, Drive-Ins and Dives)」の司会者として最も良く知られている。

ニューヨークのレストラン「バオハウス(BaoHaus)」のシェフであり、辛らつで不遜な物言いも辞さないエディー・フアン(Eddie Huang)氏は自身のブログで、この記事はレストラン評史に残るものだと絶賛している。

「必ずや2年後の僕たちは、このレストラン評を振り返って『これこそ決定的な瞬間だった』と思うだろう。この瞬間、料理界の歴史には一つの重要な声が刻まれた。『くたばれフードネットワーク、くたばれガイ・フィエリ、そして料理のできないやつらが食べ物を用意する巨大レストランチェーンもくたばれ』とね」

一方、米NBCチャンネルの番組「トゥデー・ショー(Today Show)」で弁明の機会を与えられたフィエリ氏は、このレストランは2か月前にオープンしたばかりで、まだしっかりした運営体制を取れていないことを認めた。だが、同時にレビュー記事への反撃も試み、「ばかばかしい内容だと思った」「大げさすぎて、なにか隠された意図があるのではないかと疑ってしまう」と語っている。

レビュー記事の全文は「http://nyti.ms/RWpECJ」で読むことができる。(c)Relaxnews/AFPBB News