【11月16日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で、男性器を大きくしようとオリーブ油を注入した男性(50)が重度の感染症を起こし、病院に運び込まれた。タイ王国国家警察病院が16日、AFPに明らかにしたところによると、この男性は男性器が小さいことを気にして数年間にわたってオリーブ油を注入していたという。結局、男性はがんと診断され、手術で男性器を切断する羽目になってしまった。

 タイでは男性器を大きくする方法としてシリコンや蝋(ろう)、蜜蝋のほか、オリーブ油を注入する手法が知られている。効果のほどが不明なうえ危険な方法だが、タイ男性の間ではまことしやかに信じられており、バンコクのある病院にはこの方法を試した後で体調に異変を訴える男性が月平均40人も搬送されてくるという。

 そうした中でも、今回の男性の手術は深刻なものだったと警察病院の広報担当者は述べ、男性器にオリーブ油を注入する方法は「悪い結果を招くだけで効果はない」と警告。「女性は男性器の大きさで男性を愛するわけではない」と付け加えた。(c)AFP