【11月13日 AFP】スウェーデンで、売春をしている16~25歳の男性の数は同年齢層の女性の2倍以上という調査結果を12日、同国の国家青年委員会(Swedish National Board for Youth Affairs)が発表した。

 2254人を対象にした研究調査によると、16~25歳のスウェーデン人男性のうち2012年に売春をしたことがあると回答したのは2.1%で、女性の0.8%の2倍を上回った。

 同委員会のマリー・ナイマン(Marie Nyman)広報担当によると、26歳未満の男女の売春の「顧客」の半数は同じ26歳未満だという。同氏は「これらの数字の後ろには、助けを必要としている約2万人がいる」と述べつつ、「なぜ男性のほうが女性よりも多いのか理解に苦しんでいる」と述べた。

 また、この研究ではスウェーデンの16~25歳の若者の21.9%が「他人が報酬と引き換えに性的関係を持つことは許容できる」と回答しており、概して若い男性のほうが若い女性よりも寛容であることが示された。

 スウェーデン性教育協会(Swedish Association for Sexuality Education)のあるメンバーはスウェーデン通信(TT)に対し、若年層の男性同性愛者は「例えば2、3杯のビールとかテレフォンカードのチャージ代など、何かとの交換であれば自分たちのセクシュアリティを受け入れやすい」と推測できるかもしれないと述べた。

 一方、米国の性感染症専門の医学誌で2006年に発表された「世界地域別に見た性産業に従事する女性の推定人口」と題する研究では、スウェーデン人女性の売春率は世界でも最も低いグループに入る0.1%だった。(c)AFP