【11月2日 AFP】(一部更新)韓国ソウル(Seoul)郊外の龍仁(Yongin)のテーマパーク「エバーランド(Everland)」内の動物園にいるアジアゾウは、韓国語を「話す」――。このゾウを研究している韓国と欧州の合同チームが2日、発表した。

 22歳の雄のアジアゾウ「コシキ(Koshik)」は、報道陣を「チョア(良い)」や「ノー(置いて)」と聞こえる鳴き声で出迎えた。研究チームによると、ほかにもコシキは「アンジャ(座って)」や「アニ(違う)」など7つの単語を発音できるという。

 ゾウは上唇と鼻が一体となっているため、人間のように唇を使って発音することはできない。だが、コシキは鼻を口の中に巻き入れ、鼻先を舌や上あごの裏につけたりして異なる音声を出すという。

 コシキがどうやって発話技術を身に着けたのかは定かではないが、研究チームはコシキの訓練士を19年間務めてきたキム・ジョンガプさんの言葉を真似て韓国語を学んだのではないかと考えている。

 1990年にソウル市内の公営動物園で生まれたコシキは、3年後にエバーランドにやってきた。コシキの発話研究はエバーランドの獣医らが、オーストリアのウィーン大学(University of Vienna)と独イエナ大学(University of Jena)の研究者と共同で行っている。(c)AFP/Nam You-Sun