【11月2日 AFP】伊ローマ(Rome)にある古代の神殿遺跡トッレ・アルジェンティーナ広場(Largo di Torre Argentina)から、名物のネコたちが追い出されそうだと保護団体が懸念している。発端はローマ市考古学当局が、「アレナ・サクラ(Area Sacra、聖域の意)」と呼ばれるこの地域を「一掃」して美化すると決定したことだ。

 アレナ・サクラ近辺にはたくさんの野良ネコが住みついており、観光客にも人気のスポットとなっている。野良ネコたちを世話しているNPO「アルジェンティーナ広場のネコ・コロニー(Feline Colony of Largo Argentina)」は、市当局がネコたちを遺跡から追い出すのではないかと心配している。

 これに対し考古学当局側は、「一掃」するのは遺跡に中に無断で作られた建造物であってネコではないと声明を発表し、NPOの懸念の払拭をはかった。(c)AFP