【11月1日 AFP】ハリケーンから変わった温帯低気圧「サンディ(Sandy)」の影響で週明け29日から2営業日連続の休場を余儀なくされた米株式市場は10月31日、取引を再開した。米東部へのサンディ上陸の影響で、ニューヨーク(New York)の金融市場の取引は完全に停止していた。

 ニューヨーク市の大部分で依然、停電や洪水、強風の被害による混乱が続くなか、ニューヨーク証券取引所(New York Stock ExchangeNYSE)とハイテク株が中心のナスダック(Nasdaq)市場では31日、障害が起きることなく取引が再開された。連日の休場は米同時多発テロが起きた2001年9月以来となった。

 NYSEを運営するNYSEユーロネクスト(NYSE Euronext)のダンカン・ニーデラウアー(Duncan Niederauer)最高経営責任者(CEO)は米CNBCテレビのインタビューで、取引所のシステムは問題なく動いており、停電のさなかでも自家発電機を利用して常時、取引を円滑に行うことができると話した。

 ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)の終値は前営業日(26日)比10.75ドル(0.08%)安の1万3096.46ドル。幅広い銘柄を含むスタンダード&プアーズ(S&P)500指数は同0.22ポイント(0.02%)高の1412.16、ハイテク株中心の米ナスダック市場は同10.72ポイント(0.36%)安の2977.23でこの日の取引を終えた。(c)AFP