【10月29日 AFP】米民間宇宙開発ベンチャー、スペースX(SpaceX)の無人宇宙船「ドラゴン(Dragon)」が日本時間29日午前4時22分、太平洋に着水し、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)への初の商業物資輸送ミッションを終えた。

 スペースXはウェブサイトに短い声明を掲載し、ダイバーのチームが現在ドラゴンを回収中だと発表した。日本時間8日朝に打ち上げられたドラゴンのミッションは18日間に及び、およそ450キログラムの物資をISSに運び、758キログラムの物資や機材、実験結果などを地球に持ち帰った。

 今回のミッションは、NASAが16億ドル(約1300億円)でスペースXと契約した全12回の輸送ミッションの第1弾で、米宇宙産業の商業化に向けた一里塚だった。商業化で、コスト削減とともに、宇宙産業が政府機関だけでなく幅広い企業や団体に広がることが期待されている。スペースXの次回打ち上げは来年1月上旬に予定されている。(c)AFP