【10月19日 AFP】アフガニスタン西部へラート(Herat)州で、嫁ぎ先の家族から売春を強要され、断った女性が殺害されるという事件が発生し、警察当局は17日、この事件の容疑者4人を逮捕したと発表した。

 へラート州の警察当局によると、犠牲者の女性(20歳)は前週、嫁ぎ先で義理の母から家にいた男性との売春行為を強要され、これを拒んだために殺害されたという。事件の容疑者として女性の夫と義理の父母、さらに実際に女性を殺害したとされる男の4人が逮捕された。

 女性は4か月前に結婚した後、義理の母親から何度も売春をしろと言われていたとされる。

 警察の記者会見で女性を殺害した容疑の男は、女性の義理の母親から嫁は売春婦だから殺して欲しいと頼まれ、女性の夫が出かけたすきに、母親の助けを借りて刃物で女性の首を斬り落としたと語った。

 最近では隣国パキスタンでも、女性の権利を訴えていた14歳の少女、マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんがイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」に銃撃され重傷を負う事件があったばかりだ。

 ユサフザイさんの事件は世界の各紙が大きく伝えたが、アフガニスタンでもソーシャルメディアを通じて、女性に対する権利抑圧や暴力が横行しているとの情報が発信されはじめている。(c)AFP