【10月12日 AFP】インターネット利用者数が世界人口の3分の1に達したことが、国連(UN)の専門機関「国際電気通信連合(International Telecommunications UnionITU)」が11日発表した報告書で明らかになった。

 ITUの情報通信技術(ICT)に関する報告書(2012年版)によると、世界的なブロードバンドサービスの拡大を背景にインターネット利用者数は過去1年間で11%増加し、23億人に達した。

 ただしサービス料金は国によって大きく異なり、特に最貧国で高額になる傾向があるという。調査対象の161か国・地域のうちネット料金が最も安かったのはマカオで、ノルウェー、シンガポールが続いた。一方、アフリカ諸国におけるネット料金は、2011年時点で米国の約7倍、欧州の約20倍に上った。

 また、2010~11年のICT分野ではモバイルブロードバンド利用が最大の伸びを見せており、11年末までの契約数は約11億件に達した。11年の携帯電話の契約件数は世界で6億件以上増え、約60億件に達したという。(c)AFP