【10月5日 AFP】 英紙タイムズ(Times)発行の高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education)」が毎年発表する「世界大学ランキング」が3日発表された。例年通り英米系の大学が上位を占めた一方で、アジアの大学の追い上げが目立った。

 同ランキング2012~13年版で前年に続き首位の座を守ったのは米カリフォルニア工科大(California Institute of Technology)。2位は米スタンフォード大(Stanford University)と、前年の4位からランキングを2つ上げた英オックスフォード大(University of Oxford)が分け合った。英ケンブリッジ大(University of Cambridge)は順位を1つ落とし、7位だった。

 世界の大学トップ200中76大学を米国の大学が占め、次に英国の大学が多かった。フランスは前年トップ200入りしていたのは5大学だったが、今年は7大学に増えた。

 しかし詳細に分析すると、英米系の多くの大学がランキングを落としつつある一方で、中国、シンガポール、台湾などのアジア諸国、特に韓国の大学の伸びが目立つ。

 ランキングを編集したフィル・ベイティー(Phil Baty)氏は、資金不足、高額な授業料、グローバルな競争の激化により「ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジの『黄金の三角形』」以外のイングランドの一流大学は30年ほどの間に国際的に見て凡庸な水準に落ちつつあると警告している。一方でアジアでは、上位の研究大学への莫大な投資が実を結びつつあると評価している。

 このランキングは世界の700以上の大学を研究、教育、知識移転、国際性など13の指標で評価している。(c)AFP