【9月13日 AFP】リビア東部のベンガジ(Benghazi)で11日に米領事館が襲撃され、J・クリストファー・スティーブンス(J. Christopher Stevens)駐リビア米国大使と領事館の職員ら計4人が死亡した事件について、米下院情報特別委員会(Permanent Select Committee on Intelligence)のマイク・ロジャース(Mike Rogers)委員長(共和党)は12日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の攻撃行動に似ていると語った。

 ロジャース委員長は米CNNに対し、「細部にはまだ明確になっていない点もあるが、明らかにアルカイダ型襲撃の特徴を備えている」と語った。「アルカイダがここ数か月間、西側の攻撃標的を探していたのをわれわれは把握していた。そのような場所は北アフリカ全域にある。今回の襲撃をアルカイダ系グループの犯行と信じるに足る行動がみられていた」

 このところイスラム世界では米国で製作され、インターネットに投稿された映画がイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を侮辱しているとして抗議の波が広がっていた。

 ベンガジの米領事館襲撃の実行犯は、他の抗議行動に比べ、はるかに残虐で重武装の暴力集団だった。このことから、専門家の多くは組織化されたグループによる計画的犯行とみている。

 11日は2001年9月11日の米同時多発テロからちょうど11年目だった。この日付に意味があると思うかと質問されたロジャース委員長は、「私は米連邦捜査局(FBI)にいたが、当時の経験から偶然が1日に幾つも重なることなどないと思っている。だから、私には確かにそのように思える」と答えた。(c)AFP