【9月6日 AFP】シリア反体制派・自由シリア軍(Free Syrian ArmyFSA)の軍事委員長ムスタファ・シェイク(Mustafa Al-Sheikh)大将は5日、反体制派の一体性を高めるとともに反体制派の民兵が急増していることに対応するため、自由シリア軍は近く組織の改革を行うと述べた。

 同氏は、今後10日ほどで終わるとみられている交渉を経て自由シリア軍は「シリア国軍(Syrian National Army)」にその名称を変えると述べ、「われわれはシリア国内に民兵が拡散していることを懸念しているとともに、シリアの未来を守りたいと考えている。ずいぶん時間が経ったが、そろそろ軍事組織を再編しなければならない」と述べた。

 改革が必要な分野として反体制派戦闘員に渡す資金の管理を挙げ、「民兵が生まれることを防ぐためだ。民兵は非常に危険だ」と述べて民兵急増に対する危機感を示した。

 また同氏は、現在のところ自由シリア軍が正式な機構でないため武器の提供に消極的な国際社会から支援を取り付ける上で、組織改革は鍵になると指摘した。(c)AFP