【8月24日 AFP】韓国の貿易委員会は23日、前年7月に韓国と欧州連合(EU)が結んだ自由貿易協定(FTA)の影響により、国内の業者が不利益を被ったことを初めて認めた。同委員会が同日発表した。

 貿易委員会は、安価なEU産の輸入豚肉が国内市場で増加した影響で不利益を被ったとする全羅北道(North Jeolla)の養豚業者からの訴えを認めたと説明した。2012年前期の売り上げが、前年同期比で30%減を記録したという。

 発表によると、豚肉市場での国内産とEU産の割合は2010年は85%と5.6%だったのに対し、翌2011年はそれぞれ71%と12.2%となり、その差が縮まった。

 同委員会では、豚肉業者のほかにも、EUからの輸入ワインにより不利益を被ったとする伝統酒業者からの訴えなど3件の申請について審査中だという。(c)AFP