【8月17日 AFP】米シンクタンク「科学国際安全保障研究所(Institute for Science and International SecurityISIS)は16日、北朝鮮が2016年までに最大48個の核兵器を製造可能だとする報告書を発表した。北朝鮮の核開発に関する限られた情報を精査し、今後数年間のあらゆる可能性を分析した結果という。

 2006年に初めて核実験を行った北朝鮮については、製造できる核兵器は6~18個というのがこれまでの推計だった。しかし、6か国協議の中断中も兵器級プルトニウム生産に転用できる軽水炉の建設を続けているのが衛星写真で確認されたことや、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)体制になってからウラン濃縮施設の建設が進められている点などを考慮し、ISISは3つの可能性を示している。

 それによると、もし兵器級プルトニウムの生成に軽水炉を使用しなかった場合、2016年時点での北朝鮮の核兵器製造能力は14~25個にとどまる。しかし、軽水炉を使用した場合は28~29個に増え、これに加えて秘密裏に2基目の濃縮施設が稼働していた場合は、最大で37~48個の核兵器が製造可能だという。(c)AFP