【7月17日 AFP】シリア反体制派の自由シリア軍(Free Syrian ArmyFSA)は16日夜、「ダマスカスの火山とシリアの地震」と称する総攻撃作戦を開始したと発表した。

 自由シリア軍が同国中部ホムス(Homs)の統合司令部で発表した声明によると、同軍はバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側の「虐殺や野蛮な犯罪行為への対応として」、16日午後8時(日本時間17日午前2時)に同作戦を開始した。

 自由シリア軍は「都市部と地方部の全ての治安当局の拠点や検問所を攻撃して政府側との激しい交戦に持ち込み、政権側を降伏に追い込む」、「シリア全土にある治安部隊、軍、シャビハ(Shabiha、親政権側の民兵組織)の全ての検問所を包囲し、激しい戦闘を行って彼らを壊滅させる」としている。

 また政権側の補給路を断ち物資を奪う目的で、外国に通じる道路の封鎖を明言。また政府側の兵士に、軍を離反して「捕らわれている人々の解放」に加わるよう呼びかけた。

 さらに、シリア国内にいる外国機関は政権側と見なし、「正当な攻撃対象」とすると宣言した。レバノンのイスラム教シーア(Shiite)派組織ヒズボラ(Hezbollah)、イランの革命防衛隊(Revolutionary Guard)、イラクの民兵組織、パレスチナのアサド大統領支持派グループを指すとみられる。(c)AFP