【6月29日 AFP】五輪開幕まで残り1か月に迫った英ロンドン(London)で28日、テムズ川(River Thames )上を渡るロープウエー「エミレーツ・エアライン(Emirates Air Line)」が運行を開始した。ロンドン南東のテムズ南岸にあるグリニッジ(Greenwich)と北岸のロイヤルドックス(Royal Docks)の五輪競技2会場を5分で結ぶ。

 ロープウエーからは360度の眺望が楽しめ、オリンピック公園(Olympic Park)やテムズ川大堤防(Thames Barrier)、金融街シティ(City)などが一望できる。運賃は市内の地下鉄と同じ大人4.30ポンド(約530円)。交通ICカード「オイスター(Oyster)」を利用すれば3.20ポンド(約390円)の割引価格になる。1時間に最大2500人を輸送できるという。

 ロンドン交通局はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)を拠点とするエミレーツ航空(Emirates)と10年間のスポンサー契約を結び、総工費4500万ポンド(約55億円)を3600万ポンド(約44億円)まで圧縮した。プロジェクト全体の投資額は6260万ポンド(約77億円)で、ロープウエー建設計画としては世界最高という。

 ロンドン五輪は7月27日に開幕する。(c)AFP