【6月25日 AFP】陸上、2012年ロンドン五輪の代表選考会を兼ねた全米選手権(USA Outdoor Track & Field Championships)は24日、米オレゴン(Oregon)州ユージーン(Eugene)で行われ、男子100メートル決勝ではジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin)とタイソン・ゲイ(Tyson Gay)が米国代表入りを決め、世界最速のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)への挑戦に向けて前進した。

 2004年のアテネ五輪の同種目で金メダルを獲得したものの、ドーピング違反で4年間の出場停止処罰を受けて2008年北京五輪で連覇を逃したガトリンは、自身のシーズンベストを更新する今季世界3位の9.80秒を記録して優勝を飾った。

 3月の世界室内選手権(IAAF World Indoor Championships)男子60メートルで優勝したガトリンは、5月のダイヤモンドリーグ2012(IAAF Diamond League 2012)第1戦ドーハ大会の100メートルで9秒87を記録しており、ボルトを倒す目標が過言ではないことを証明した。

 ボルトはダイヤモンドリーグ第3戦ローマ大会では今季世界最高記録の9秒76、第5戦オスロ大会では9秒79を記録して優勝し、ガトリンを上回る記録を出している。

 一方、臀部の手術によりここ1年の大会をほとんど欠場していた元世界王者のゲイは、復帰直後ながらも今季世界7位の9秒86で2位に入った。また、9秒93で3位に入ったライアン・ベイリー(Ryan Bailey)も五輪の代表に内定している。(c)AFP/Jim Slater