【6月21日 AFP】欧州を歴訪中のミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏(67)が20日、英国のオックスフォード大学(University of Oxford)から名誉博士号を授与された。

 かつて学生生活を送り、後に離れ離れになる夫や息子たちと暮らしたオックスフォードの街を再訪したスー・チー氏は、記念演説で感激の思いを次のように語った。「自宅軟禁されていたつらい年月、オックスフォードでの思い出が私を支えてくれた。対峙(たいじ)しなければならなかった困難に立ち向かわせてくれた」

 1000人を超える出席者は、演説が終わるとスタンディング・オベーションを贈った。

 スー・チー氏は1960年代中ごろ、同大で政治学、哲学、経済学を学んだ。1993年に名誉博士号を授与されたが当時は、ミャンマーを出国すれば軍事政権に帰国を許されなくなる恐れがあったため、受け取ることができなかった。(c)AFP