【6月18日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は17日、共催国ウクライナでグループBの2試合が行われ、リビウ(Lviv)ではドイツが2-1でデンマークを下し、グループ首位で準々決勝進出を果たした。

 ドイツはラース・ベンダー(Lars Bender)が試合終盤に決勝点となる代表初ゴールを挙げ、デンマークを敗退に追い込んだ。

 両チームとも先発メンバーに大きな変更は見られなかったが、ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は累積警告で出場停止となっているジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)に代わってベンダーを起用した。

 バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に所属する23歳のベンダーは、2011年9月に行われたポーランドとの親善試合で代表デビューを飾ったばかりで、この試合が代表戦出場9試合目だった。

 一方デンマークのモアテン・オルセン(Morten Per Olsen)監督は、ポルトガル戦で負傷したベテランのデニス・ロンメダール(Dennis Rommedahl)に代えてヤコブ・ポウルセン(Jakob Poulsen)を中盤に並べた。

 試合は序盤からドイツが支配し、前半19分にはトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)からマリオ・ゴメス(Mario Gomez)と繋ぐと、この試合で代表戦出場100試合を飾ったルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)が代表通算44得点目となるゴールで先制点を挙げた。  しかしその5分後の同24分、デンマークはミカエル・クロン・デリ(Michael Krohn-Dehli)が同点弾を決めて試合を振り出しに戻した。

 後半に入ると、デンマークの守備陣にメスト・エジル(Mesut Ozil)が抑え込まれるなどドイツのテンポは落ちていった。それでも試合終了まで10分となった35分、カウンターアタックを仕掛けたドイツはエジルのパスからベンダーが落ち着いてシュートを決め、勝ち越し点を挙げた。

 「死のグループ」と呼ばれたグループBで全勝通過を果たしたドイツは、共催国ポーランドのグダニスク(Gdansk)でグループAで2位に入ったギリシャと対戦する。  また同日行われた試合でオランダに勝利したポルトガルが、8強入りを果たしている。(c)AFP/Ryland James

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