【6月7日 AFP】アフガニスタン南部のカンダハル(Kandahar)州で6日、2件の連続自爆攻撃があり、合わせて23人が死亡、50人が負傷した。アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出した。

 警察当局によると、自爆攻撃は駐車場で起きた。この駐車場には、北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)の基地に物資を供給する車両が多く並んでいた。

 地元警察幹部がAFPに語ったところによると、最初にバイクに乗った自爆犯が爆発物を爆発させ、負傷者を救助しようと人々が集まったタイミングで2人目の自爆犯が人だかりの中央に歩み寄り、体に巻きつけた爆薬を爆発させた。「犠牲者全員が民間人で、軍人の犠牲者は1人もいない」という。

 タリバンは犯行を認め、ウェブサイトで「数十人の外国人テロ勢力と彼らの操り人形が6日、殉死の攻撃で死亡した」と述べた。

 また警察当局によると、駐車場での攻撃が起きる数時間前に、首都カブール(Kabul)の南、ローガル(Logar)州で、NATOが住宅1軒を空爆し、女性と子どもを含む少なくとも15人が死亡した。

 この空爆についてISAFは、部隊が小火器や手投げ弾による攻撃を受けたため実施を命じられたもので、「複数の暴徒」がこの空爆で死亡したと説明した。(c)AFP/Sardar Ahmad