【5月17日 AFP】米国で生まれた新生児のうち、白人系はもはや多数派ではないことが、米国勢調査局(US Census Bureau)が17日に発表した統計結果で明らかになった。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた統計結果によると、2011年7月までの1年間に生まれた米国の新生児は、ヒスパニック、アフリカ系、アジア系、混血系など非白人系が50.4%を占め、米国史上初めて白人系が過半数を割った。

 ヨーロッパからの白人移民によって建国され、初期には労働力として多数のアフリカ系の人々が奴隷として連れてこられた米国の現在の人口比の変化は、ある程度は予測されたことだった。近年は中南米からのヒスパニック系移民が増加しており、新生児における白人系比率の低下に拍車をかけたとみられる。

 ニューヨーク・タイムズ紙は米調査機関ピュー・ヒスパニック・センター(Pew Hispanic Center)の人口統計学者、ジェフリー・パッセル(Jeffrey Passel)氏の話として、ヒスパニック系の人口増加傾向は続くとみられると伝えた。ヒスパニック系住民の平均年齢が、出産適齢期のピークにあたる27歳だからだ。

 パッセル氏によれば、2000年から2010年までの期間に米国で生まれたヒスパニック系の数は、米国に新たに移民したヒスパニック系の人数を超えたという。

 一方、米国の新生児を人種別にみれば、白人系が49.6%と依然として最大のシェアを保っている。米国人全体でも白人系が63.4%で多数派だ。

 米シンクタンク、ブルッキングス研究所(Brookings Institution)のウィリアム・フライ(William Frey)氏はニューヨーク・タイムズ紙に、非白人系の新生児が白人系を上回ったこの転換点を「米国の社会が、ほとんどが白人系だったベビーブーマー時代から、よりグローバル化した多民族国家へと変容しつつある事実を示したもの」との見解を示している。(c)AFP