【5月14日 AFP】ウガンダ軍は12日、国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)から逮捕状が出ているウガンダの反政府勢力「神の抵抗軍(Lord's Resistance ArmyLRA)」の幹部1人の身柄を拘束した。

 拘束されたのはLRAのナンバー4、シーザー・アチェラム(Caesar Acellam)司令官(49)。中央アフリカ領内のコンゴ(旧ザイール)との国境付近で散発的な銃撃戦の後に身柄を拘束された。報道陣の前に姿を見せたアチェラム容疑者は、自身がメディアの前に姿を見せれば、現在も潜伏中のメンバーの投降を促すことになり、闘争終結に向けて大きな影響をもたらすだろうと語った。

 アチェラム容疑者は翌13日、健康検査のため、南スーダン・ヌザラ(Nzara)にあるLRAを追跡するアフリカ連合(AU)合同部隊の拠点に空路で移送された。

 LRA幹部らの身柄確保の任務は、米国の支援を受け、ウガンダ軍を主力とするアフリカ連合の合同部隊が担っている。アチェラム容疑者が拘束されたことは、LRAトップで逃亡中のジョゼフ・コニー(Joseph Kony)司令官の包囲網が狭まっていることを示しているのかもしれない。

 ICCはLRAのトップ3人、コニー容疑者、オコト・オディアンボ(Okot Odhiambo)容疑者、ドミニク・オングウェン(Dominic Ongwen)容疑者に加えビンセント・オッティ(Vincent Otti)容疑者に逮捕状を出しているが、オッティ容疑者は既に死亡したとみられている。(c)AFP/Max Delany

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