【5月11日 AFP】睡眠不足は肥満につながる――このような研究論文が10日、仏リヨン(Lyon)で開かれた欧州肥満症会議(European Congress on Obesity)で発表された。

 リヨン大学(University of Lyon)のカリーン・シュピーゲル(Karine Spiegel)博士率いるチームの論文によると、睡眠時間が不十分だと、満腹感をつかさどるホルモンの働きが妨げられ、食欲を刺激するホルモンが分泌されるため空腹感が25%増加する。

 カロリー換算では、睡眠時間が減るとカロリー摂取量が1日350~500カロリー増える計算になるという。

 研究では、肥満や睡眠時間に関する様々な研究を幅広く調べた。結果は子どもや若年層により当てはまるという。論文は、夜の睡眠時間を長くするといった簡単な方法で、慢性的に睡眠不足な若者たちの肥満を防ぐことができると結論づけている。

 成人の場合、健康的な睡眠時間は7~8時間で、6時間以下は睡眠不足とされる。(c)AFP

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