【5月10日 AFP】ドイツ・ミュンヘン(Munich)の空港の税関で、49匹の生きたトカゲを持ち込もうとしたドイツ人の男性(28)が、トカゲは食用だと主張し、その証拠に検査官の目の前で食べて見せようとしていたことが、9日の関係者の話により明らかになった。

 オマーンからドイツに帰国するところだったこの男性の荷物からは、トゲオアガマ31匹やヤモリやカベカナヘビなど18匹、計49匹の珍しい爬虫(はちゅう)類が発見され、税関職員らを驚かせた。

 男性は、トカゲは生きた動物ではなく「食料品」に当たると思い、携帯品の申告の必要がない人のための通路へと進んだと説明。さらに検査官の前でトカゲの頭をかみちぎって見せてもいいとさえ語ったという。

 しかし検査官が断ったため、幸運にもトカゲは一命を取り留めた。トカゲは全て押収され、フライパン行きを免れた。

 税関当局の発表によれば、男性には少なくとも1000ユーロ(約10万円)の罰金が課される見込みだという。(c)AFP