石器時代の農耕民族、北上して農業と遺伝子を伝える 欧州研究

2012年05月02日 15:11 発信地:ワシントンD.C./米国 【写真】 【ブログ】
  • 楽天SocialNewsに投稿!

約4700年前に20代で亡くなったとみられる女性の人骨(撮影日不明、2012年4月26日提供)。(c)AFP/UPPSALA UNIVERSITY/GORAN BURENHULT

関連写真1/1ページ(全1枚)

  • 黄河上流にブタ死骸170頭超、中国
  • 「変わってる」ことが「異性への魅力」にも、研究
  • 次世代ソーラー飛行機、初の屋外テスト スイス
  • 「空飛ぶ円盤」で火星表面に物資を、NASAが試作機
  • コンゴ国立公園所長が胸撃たれ重傷、待ち伏せ攻撃か
  • 宇宙を泳ぐ青色の「おたまじゃくし」、ハッブル宇宙望遠鏡
  • 遺伝性疾患治療にクローンヤギの乳、特別な酵素含む ブラジル研究
  • 史上最大級のT・レックス化石、米首都の博物館に到着
  • ヒグマの視点で撮影された映像、仏博物館で公開
  • 皆既月食の「赤い月」、米大陸で観測
  • 早すぎる開花に奇妙な花…「宇宙桜」の謎に科学者ら当惑
  • 低血糖だと夫婦は険悪に、米研究
  • 苦情ツイートへの返答にわいせつ画像、USエアウェイズが謝罪
  • 「ハートブリード」バグで150万人情報流出か 英育児サイト
  • 地球温暖化による海水の酸化、魚が生存本能失う可能性 研究
  • 米グーグル、ソーラー無人機メーカーを買収
  • 温暖化防止目標実現には、エネルギー改革が必須 IPCC
  • 米海軍、海水を燃料にする技術を開発
  • 火星、過去の温暖湿潤期は一時的か 米研究
  • パリの動物園、240億円かけ大改修 「人類と動物の共生」に重点
【5月2日 AFP】石器時代の人類のDNAを分析した結果、農耕民族は地中海地域から北へ移住して広がり、狩猟採集民族と交わっていった可能性が高いとする研究論文が27日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

 農耕はおよそ1万1000年前に中東で始まり、約5000年前にはヨーロッパ大陸のほとんどの地域に広まったとされているが、その詳しい過程についてはしばしば議論の的となってきた。

 スウェーデンとデンマークの合同研究チームは、スウェーデンで出土した約5000年前の農耕民族の1体の人骨と、狩猟採集民族の人骨3体のDNAを分析した。

 その結果は、農耕技術が南欧の地中海地域に暮らしていた人々から北方の狩猟採集民族に伝えられたことを示すものだったという。

 研究チームがDNAを分析した農耕民族と狩猟採集民族は、同時期に400キロと離れずに暮らしていた。農耕民族と狩猟採集民族の判別は埋葬方法の違いなどによって行ったという。

■移住先に農業と遺伝子を伝える

 データを現代ヨーロッパ人のものと比較した結果、石器時代の狩猟採集民族の遺伝子と一致するグループは存在しなかったものの、フィンランド人のものに最も近かった。一方、農耕民族の遺伝子は、キプロス(Cyprus)島などの地中海地域に住む現代人のものとほぼ一致した。

 分析結果から、農耕民族が植え付けや種まきといった技術を移住先で広めながら次第に現地グループと交わっていった様子が浮かび上がる。もし農耕が単に文化的に伝わったのであれば、北欧の先史農耕民族と南欧の現代人との間にこのような遺伝的近似性はみられないはずだと研究チームは指摘している。

 論文の著者の1人、スウェーデン・ウプサラ大学(Uppsala University)のマティアス・ヤコブソン(Mattias Jakobsson)氏は分析の対象となった石器時代の2つのグループは全く異なった遺伝的特徴を持っていたが、1000年以上にわたって隣り合って暮らしたことで最終的には交わるようになったと述べた。

 論文は、今回の分析によって、現代ヨーロッパ人が石器時代に移住してきた農耕民族の遺伝子的特徴を強く持つ一方で、狩猟採集民族の遺伝子の一部も継承していることが明らかになったとしている。(c)AFP

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

このニュースへのリンク

http://www.afpbb.com/articles/-/2875174

トピックス

お知らせ

PRリンク

BPNPR

カテゴリ登録はこちらより