【4月30日 AFP】英国のスパイ、ジェームズ・ボンド(James Bond)の活躍を描く映画シリーズ「007」の最新作『007 スカイフォ-ル(Skyfall)』の記者会見が29日、ロケ地となるトルコのイスタンブール(Istanbul)で行われ、主演のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)、監督のサム・メンデス(Sam Mendes)らが出席した。

 同シリーズは今作で23本目。スタートから半世紀を迎えた。イスタンブールは、1963年のシリーズ2本目『007/ロシアより愛をこめて(From Russia With Love)』で舞台となったほか、1999年の『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(The World is Not Enough)』でもわずかに登場する。

 クレイグはこのことに言及し、「ボンドはイスタンブールと関わりが深い。ボンドがここに戻ってくるのは49年ぶりだ」と語った。また、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリ(Barbara Broccoli)は、シリーズ50周年を原作者イアン・フレミング(Ian Flemming)の「お気に入りの街」で祝うため、イスタンブールが今作の舞台に選ばれたと明かした。

 メンデス監督は、「(イスタンブールは)最も壮大で素晴らしい街だ。ここで撮影したかった」と話した。さらに記者からの質問に答える形で、イスタンブールを象徴するボスポラス橋(Bosphorus Bridge)でのカーチェースもあるかもしれないと語った。

 同作品はすでに、同国南部のアダナ(Adana)県から南西部の海沿いの街フェトヒイェ(Fethiye)にまたがる地域、またイスタンブールの旧市街にあるグランドバザール(Grand Bazaa)などで、すでに100日以上にわたる撮影を行っている。

 公開は今年後半になる見込みで、日本では12月1日の予定となっている。(c)AFP