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「Gスポット」の存在を「解剖で確認」、米医師の発表に疑問の声も

2012年4月26日 18:48 発信地:ワシントンD.C./米国

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「Gスポット」の存在を「解剖で確認」、米医師の発表に疑問の声も
英ロンドン(London)のトラファルガー広場(Trafalgar Square)で、太陽を模したアートの前で記念撮影するカップル(2012年1月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/GEOFF CADDICK
【4月26日 AFP】女性の膣内にあるとされる性感帯「Gスポット」の存在を初めて解剖で確認したとする米婦人科医の研究論文が、25日の米性医学会誌「ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン(Journal of Sexual Medicine)」に掲載された。

 フロリダ(Florida)州セントピーターズバーグ(St. Petersburg)の婦人科医、アダム・オストルゼンスキ(Adam Ostrzenski)氏は、83歳女性の遺体を解剖し膣前壁から小さな「明らかに独立した嚢状の組織」を摘出したという。同氏は論文で「Gスポットの存在を初めて解剖学的に確認した」と説明し、女性の性機能への理解がより深まる発見だと主張している。

 ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン誌のアーウィン・ゴールドスタイン(Irwin Goldstein)編集長も、女性の性をめぐる解剖生理学分野に新たな文献が加わると研究結果を称賛した。

■そもそも存在するのか不明

 Gスポットは女性の膣内にあるとされる非常に敏感な場所で、刺激されると強烈なオーガズムが得られると言われる。1950年代に初めてその存在を指摘したドイツの婦人科医エルンスト・グレフェンベルク(Ernst Graefenberg)にちなんで名付けられた。

 だが、その正確な場所については、主観的だったり相反する見解が多く、はっきり分かっていない。このためGスポットなど存在しないと主張する専門家もいる。

 今回のオストルゼンスキ氏の発見についても疑問視する声が既に出ている。Gスポットと呼ばれる場所は女性の性的興奮を促す程度で、アダルトグッズ業者らが効果を大幅に誇張しているだけだというのだ。

 性に関する研究を行っているデビー・ハーベニック(Debby Herbenick)氏はオンライン雑誌「デーリー・ビースト(Daily Beast)」上で、「1人の女性の遺体を解剖した1事例にすぎない。その女性の性経験も不明だ」とオストルゼンスキ氏の研究の欠点を指摘した。

「その女性は膣へのペニス挿入で快感を得ていたのか、Gスポットへの刺激に性的な快感を得たり、オーガズムに達していたのか。何も分かっていない」(ハーベニック氏)

 ハーベニック氏は、Gスポットの有無はまだ確定していないと主張。「同様の膣構造を持つ女性がほかに何人いるのかも分からない。そもそも見つかった組織構造が、Gスポットへの刺激や性的な興奮・快感、オーガズムと何らかの関係があるかさえ全く不明だ」と述べ、オストルゼンスキ氏の研究結果は何の進展にもならないと切り捨てた。

「ここはこのような部位だなどと体にラベル表示されているわけではないし、ある場所を『Gスポット』と名づけたから快感を得られるというものでもない」(ハーベニック氏)

■超音波スキャンの試みも

 ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン誌は2008年にも、イタリアの研究者による「Gスポット」の研究結果を掲載している。この研究では、膣でのオーガズムを得られるという女性9人と、得られないという女性11人の膣内を超音波でスキャンし、Gスポットの解剖学的特徴を備えた場所は存在するが、全ての女性に備わっているものではないと結論付けた。

 これに対し一部の専門家は、この研究でGスポットとされた場所が新たに発見された身体組織なのか、それとも単にクリトリスが発展した部位なのか不明だと反論している。(c)AFP

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