【4月22日 AFP】(記事更新、写真追加)11-12ドイツ・ブンデスリーガ1部は21日、第32節の試合が各地で行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は香川真司(Shinji Kagawa)が得点を挙げる活躍を見せ、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に2-0で快勝し、リーグ2連覇を達成した。ドルトムントの国内リーグ制覇は今回が8度目となる。

 ドルトムントは前半23分にイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)のヘディングで先制すると、後半14分には香川が追加点を挙げ、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)に集まった約8万人のサポーターの前で勝利を手にした。

 また、この試合でドルトムントは、故障のため12月からチームを離れていたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が途中出場し、戦列復帰を果たしている。  リーグ戦での無敗記録を26試合に伸ばしたドルトムントは、シーズン残り2試合で2位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に勝ち点8差をつけている。

■連覇を達成した選手たちを賞賛するクロップ監督

 試合後のピッチ上で選手たちが巨大ジョッキグラスでのビールかけを行う中、ドルトムントのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「チャンピオンに値するチームが存在するのなら、それはあそこで勝利を祝っている彼らのことだ。彼らは自分たちの実力を発揮した」と語った。

 香川がチーム2得点目を挙げた際、ピッチぎりぎりまで駆け寄って祝福したクロップ監督は、「芝は滑りやすくて危うく転倒しかけたけれど、一緒に喜びたかったんだ。真司は本当にクールだ。自分のスピードでゴールまで持っていった」と語った。

 また、練習中に鼻を骨折したため試合を欠場したドルトムントのケヴィン・グロスクロイツ(Kevin Grosskreutz)は、優勝決定後に生放送のテレビカメラに向かって歌い、チームの祝賀に加わった。

 グロスロイツは「もう何も感じてないよ。控室で何杯もビールを飲むし、今夜はドルトムントにとって盛大なパーティーになると思う」と話した。

■主力温存のバイエルンはリベリの決勝点でブレーメンに辛勝

 一方、レアル・マドリード(Real Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)準決勝第2戦へ向けて主力を温存したバイエルンは、試合終盤にフランク・リベリ(Franck Ribery)が決勝点を挙げ、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)を2-1で下した。

 後半6分にブレーメンのナウド(Naldo)に先制点を許したバイエルンだったが、同30分に先制点を挙げたナウドのオウンゴールで同点に追いつくと、後半ロスタイムに途中出場のリベリが決勝点を挙げた。

■カイザースラウテルンの2部降格が決まる

 同日行われたその他の試合では、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)が1-0で1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)に勝利し、ヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)出場権獲得圏内に留まった。

 ヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)は2-1でカイザースラウテルン(1.FC Kaiserslautern)に勝利し、状況は厳しいものの1部残留へ望みをつないだ。その一方で、敗れたカイザースラウテルンは2部降格が決定した。

 また、ケルン(1. FC Cologne)はVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)と、ハンブルガーSV(Hamburger SV)はニュルンベルク(1. FC Nuremberg)と1-1で引き分けた。(c)AFP/Ryland James