【4月21日 AFP】パキスタン当局によると、同国の航空会社ボジャ・エアー(Bhoja Air)のボーイング737型旅客機が20日夜、首都イスラマバード(Islamabad)近郊の村に墜落し、乗客乗員合わせて127人全員が死亡した。

 子ども11人を含む乗客121人、乗員6人を乗せた同旅客機はカラチ(Karachi)を離陸した後、イスラマバードの国際空港に着陸する予定だったが、当時、悪天候に見舞われていた。

 事故現場にいた警察当局者はAFPに「生存者がいる可能性はない。いたとしたら奇跡だ。機体は完全にバラバラだ」と話した。
 
 救助活動の責任者は取材陣に、これまでに110人の遺体が見つかったが、「遺体の一部は身元確認ができない状態だ」と説明した。墜落機の残骸は現場から半径2キロの範囲にまで散乱しているという。

 パキスタン海軍関係者は、旅客機は墜落当時、着陸のため滑走路に近づいていたと話し、「天候が非常に悪く、ひょうや激しい雷雨に見舞われていた。飛行機の操縦が困難になり、機体は地面に叩きつけられてはね返った後爆発し、火の玉となって墜落した」と説明した。(c)AFP/Khurram Shahzad