【3月31日 AFP】生命の存在する可能性がある地球に似た惑星が、銀河系(Milky Way)には数百億個存在するという推計を28日、欧州南天天文台(European Southern ObservatoryESO)が発表した。

 ESOの観測チームは、赤色矮星と呼ばれるサイズが小さく表面温度が低い恒星102個の惑星を調査した結果、9個の「スーパーアース(巨大地球型惑星)」を発見したという。

 スーパーアースとは、恒星の周囲を公転する惑星の中でも地球のようにガスではなく岩石を主成分とし、表面温度が高すぎず低すぎず、水が液体の状態で存在できる「ゴルディロックス・ゾーン(Goldilocks Zone、生命居住可能領域)」と呼ばれる範囲に位置する惑星のこと。

 観測チームは、南米チリのアタカマ(Atacama)砂漠にある全長3.6メートルの高性能望遠鏡HARPS(高精度視線速度系外惑星探査装置)を用いて観測を行った。

 報道発表資料によれば、観測した赤色矮星の40%に対してスーパーアースの存在が確認された。銀河系には約1600億個の赤色矮星が存在することから、銀河系だけで数百億個ものスーパーアースが存在する計算になるという。

 ESOでは、地球から30光年以内にあるスーパーアースは約100個と推定している。(c)AFP