【3月28日 AFP】2011年6月に破産した米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は27日、米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、マジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏が名を連ねる投資グループに球団を売却することで合意したと発表した。

 売却金額は20億ドル(約1660億円)で、北米スポーツチームとしては史上最高額となった。今回の売却には本拠地ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)は含まれておらず、スタジアムは別売りで1億5000万ドル(124億円)の値が付いている。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でNBAファイナルを5度制覇しているジョンソン氏は、1991年にヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を告白し、現役を引退した。

 引退後にもレイカーズのコーチ就任や短期間の現役復帰を果たしたジョンソン氏は、ビジネスマンとしても成功を収め、現在は投資グループのグッゲンハイム・ベースボール・マネジメント(Guggenheim Baseball Management)に参加している。
 
 ジョンソン氏は、「ドジャースの歴史の一部になれることを嬉しく思っている。オーナーのフランク・マッコート(Frank McCourt)氏が築いた基盤を足場に、いつかドジャースをスポーツ紙の一面を飾る球団に戻す」とコメントした。

 グッゲンハイム・ベースボール・マネージメントは関連会社を発足させ、マッコート氏との合弁事業でスタジアムの駐車場や周辺施設を1億5000万ドル(約124億円)で買収する計画もあり、総支出は23億ドル(約1900億円)に上るとみられている。

 他の買収候補として最後まで残ったのは2者で、米国人実業家でNFLセントルイス・ラムズ(St. Louis Rams)のオーナーでもあるスタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏と、契約代理人のアーン・テレム(Arn Tellem)氏や投資事業家のスティーヴン・コーヘン(Steven Cohen)氏、医者で実業家の陳頌雄(Patrick Soon-Shiong、パトリック・スン・シオン)氏らを含む投資グループの名前が挙がっていた。

 2011年6月、米テレビ局FOXとの放映権契約をMLB機構コミッショナーのバド・セリグ(Bud Selig)氏に承認されなかったドジャースは、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を米デラウェア(Delaware)州の裁判所に申請した。

 球団売却によって手に入る巨額の資金が、ジェイミー・マッコート(Jamie McCourt)元夫人との離婚問題を抱えるマッコート氏個人の負債返済の穴埋めにまわることを懸念したセリグ氏は、ドジャーズをMLBの管理下に置いた。その後MLBとマッコート氏は裁判所の仲介で、4月1日までに決定した売却先を発表し、30日までに契約を締結することで合意している。(c)AFP