【3月26日 AFP】スペインのイベリア(Iberia)航空が設立した、欧州便を扱う新たな格安航空会社イベリア・エクスプレス「(Iberia Express)」が25日、運航を開始した。

 第1便はマドリード(Madrid)発アリカンテ(Alicante)便だった。運航開始時の就航路線は、スペインのイビサ(Ibiza)やマジョルカ(Majorca)のほか、アイルランドの首都ダブリン(Dublin)、イタリアのナポリ(Naples)、オランダの首都アムステルダム(Amsterdam)などを結ぶ計17路線。

 イベリア航空のラファエル・サンチェス・ロサーノ(Rafael Sanchez-Lozano)最高経営責任者(CEO)は運航開始に先立って行った記者会見で、「これはイベリア・グループにとって必須のプロジェクト」と述べ、「短・中距離路線の事業を低収益から高収益に改善し、グループ全体の成長につなげる」と説明していた。

 一方、イベリア航空の労働組合は、イベリア・エクスプレスが新規採用社員にイベリア航空より低い賃金を提示していることから、旧来の従業員の雇用が奪われると恐れがあるとしてパイロットなどが数日間のストを行った。(c)AFP