【3月17日 AFP】米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さんが16日、米首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)のスーダン大使館前で抗議活動中に身柄を一時拘束された。クルーニーさんは他の参加者とともに、スーダンでの人権問題についての抗議活動を行っていた。

 大勢の取材陣のカメラが取り囲む中、父親でジャーナリストのニック・クルーニーさん(Nick Clooney、78)を含む10数人のメンバーらを率いて抗議活動を行っていたクルーニーさんは、退去を命じる警官の3度にわたる警告を無視した。

 その後警察はクルーニーさんと他の抗議活動参加者らにプラスチック製の手錠をかけ、警察車両へ誘導した。現場では何百人もの支持者らが「スーダンは食糧を武器に使うのをやめろ」と書かれたプラカードを掲げて取り囲み、スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領を非難するスローガンを叫んでいた。

 クルーニーさんは3時間身柄を拘束された後、立ち入り禁止区域へ侵入した罰金として100ドル(約8300円)を支払い釈放された。

 長らくスーダンの人権擁護活動を展開してきたクルーニーさんは数日前、ひそかにスーダンの南コルドファン(South Kordofan)州を訪れていた。支援団体らによると、同州では少なくとも25万人が深刻な食糧不足に陥っているという。

 クルーニーさんは釈放後、記者団に対し「人災によって何万人もが亡くなる可能性が高い。これは飢饉ではなく、スーダン政府が引き起こす悲劇だ」と述べた。

 拘置所での扱いは「非常に乱暴」だったとクルーニーさんは冗談を言い、自分の知名度で南コルドファン州に注目が集まることを期待すると語った。

 同国では6週間後に雨季に突入し道路事情が悪化するため、支援物資の運搬が難しくなる。

 身柄拘束の直前、クルーニーさんは集まった支持者らに「世界最悪の人道危機を招かないために、今すぐスーダンに支援物資を届けられるようにさせなければなりません」と訴えた。

 クルーニーさんは、「2つ目の要求はごくシンプルなこと。スーダン政府は女性や子どもなど、罪のない自国民の無差別な殺害や強姦をやめるように。それと、国民を飢えさせないようにしろという事だけです」と語った。(c)AFP/Shaun Tandon

【動画】手錠をかけられるクルーニーさん(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)