【3月5日 AFP】(一部更新)アフリカ中部コンゴ共和国の首都ブラザビル(Brazzaville)にある軍の武器庫で4日、大規模な爆発があり、政府発表によると少なくとも146人が死亡した。電気配線のショートが原因とみられるという。

 爆発が起きたのはブラザビル東部ムピラ(Mpila)の軍需施設で、4日の午前8時ごろ~10時45分(日本時間同日午後4時から午後6時45分)ごろ、少なくとも5回の大規模な爆発があり武器庫2つから煙が上がった。その後、正午近くまで小規模な爆発が続き、消火活動や救助活動を妨げた。

 政府が緊急閣議の後発表した声明によると、これまでに146人の死亡が確認され、爆発原因はショートした電気配線と断定されたという。

 レイモン・ムブル(Raymond Mboulou)内務相は先にAFPの電話取材に対し、民間と軍の医療施設の情報として100人以上が死亡したが、負傷者の数については現時点では集計できていないと語っていた。また、爆発があった武器庫の周辺では多くの家屋が焼失するなど壊滅的な状態にあると話した。

 爆発は、コンゴ川(Congo River)を挟んだ対岸にある隣国コンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサ(Kinshasa)でも建物の窓ガラスが割れるほど大規模なもので、キンシャサからもブラザビル上空に立ち上る煙が確認できた。

 一方、中国の国営新華社(Xinhua)通信によると、中国の建設会社、北京建工集団(Beijing Construction Engineering Group)の中国人作業員6人が爆発に巻き込まれて死亡、1人が行方不明、数十人が負傷した。爆発当時、現場には同社の作業員140人あまりがいたという。(c)AFP/Laudes Martial Mbon