【2月23日 AFP】格付け大手フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)は22日、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が「きわめて高い」として、ギリシャ長期国債の格付けを「CCC」から2段階引き下げ、投機的格付けとして最低の「C」とした。

 ギリシャの債務問題をめぐっては前日、欧州連合(EU)のユーロ圏財務相会合が第2次支援策で合意したばかり。新支援策では、民間債権者の保有するギリシャ国債を新発債と交換することによって国債元本を53.5%減免し、債務3500億ユーロ(約37兆円)のうち1070億ユーロ(約11兆円)を削減するとしている。

 しかしフィッチは、ギリシャが「近い将来、デフォルトに陥る」と判断。国債の元本削減が「完了した場合、デフォルトに陥ったとみなす」と指摘し、「RD(一部債務不履行)」に格付けを引き下げる可能性を示唆した。国債と新発債の交換が終了した段階で改めて格付けの見直しを行うという。(c)AFP