【2月22日 AFP】米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)は21日、先ごろ発見された太陽系外惑星「GJ 1214b」について、質量の大半を水が占める全く新しいタイプの惑星であることを確認したと発表した。

 GJ 1214bは2009年に発見されたスーパーアース(巨大地球型惑星)で、直径は地球の2.7倍、質量は同7倍、表面温度は232度程度だ。

 2010年の研究で地表の大半が水に覆われている可能性が浮上。同センターの天文学者ザカリー・ベルタ(Zachary Berta)氏の研究チームが、この惑星が主星の前を通過する時に米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)を使って詳しく調べたところ、「高温多湿の分厚い大気に覆われたウオーターワールド(水の世界)であることが判明した」という。

 地球よりもはるかに多くの水が存在し、岩石の量は地球よりもはるかに少ないこの惑星は、高温と高い気圧により、「熱い氷」などの極めてエキゾチックな風景を醸し出しているだろうと、研究者らは話している。

 なお、太陽系では、基本的に、地球のような岩石型惑星、木星や土星のような巨大ガス惑星、天王星のような巨大氷惑星の3タイプの惑星しか存在していない。(c)AFP

【関連記事】水が豊富な「スーパーアース」発見、これまでで最も地球に近似