【2月6日 AFP】中央アジアのカザフスタンにある動物園が、寒さ対策としてサルたちに赤ワインを振る舞っている。

 極寒の東部草原地帯にあるカラガンダ(Karagandy)動物園の専門家は、AFPに対し、冬場に赤ワインをサルに与えることで、インフルエンザなど呼吸器感染症を予防できると話した。「結局、霊長類も人間と同じようなものです。酒を味わって飲むし、中には何度ももらいに来るほど酒好きなサルもいますよ」

 妊娠しているサルや赤ちゃんザルには与えていないという。

 同園では、サルたちによりおいしくワインを味わってもらおうと、刻んだフルーツや蜂蜜、レモン、砂糖、お湯などを赤ワインに加えている。

 3日のカラガンダの気温は氷点下33度だったが、サルのおりの中は摂氏27度と快適な気温に保たれている。

 ちなみに、カザフスタンではワインは生産していない。同国で最も良く飲まれる飲料は、ウマの乳を発酵させたクミスという飲み物だ。(c)AFP