【2月2日 AFP】インターネット関連企業では過去最大となる50億ドル(約3800億円)の資金調達を見込んで1日、新規株式公開(IPO)を米証券取引委員会(SEC)に申請したインターネット交流サイト最大手フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は、投資家向けに同社の5つの経営理念を示す文書を発表した。

■5つの経営理念

- 影響力が重要(FOCUS ON IMPACT)

 最も大きな影響力を持ちたければ、最善の道は、最も重要な問題の解決に常に重点を置くことだ。簡単なことに聞こえるが、多くの会社がこれをうまくできず、時間を無駄にしているとわれわれは考える。フェイスブックで働く者には全員、取り組むべき最大の問題を発見することが得意であってほしいと考える。

- 素早く動く(MOVE FAST)

 素早く動けば、より多くのことを築け、より早く学ぶことができる。しかし多くの会社は成長するにつれ、のんびりしすぎて機会を逸することより失敗を恐れ、動きが鈍りすぎてしまう。わが社のモットーは「素早く動き、破壊せよ」だ。もし自分が何も壊していないなら、それは素早さが足りないからだ。

- 大胆であれ(BE BOLD)

 何か偉大なものを築くということは、リスクを負うことだ。それが恐怖になることもあり、多くの会社が自分たちのなすべき大胆なことをできなくなっている。だが、世界がこれほど早く変化している中では、リスクを負わないことは失敗も同然だ。もう1つのわが社のモットーは「最大のリスクは、リスクを負わないこと」だ。たとえ時にそれが間違いになったとしても、全社員に大胆な決断を下すことを奨励している。

- オープンであれ(BE OPEN)

 われわれは、より開かれた世界ほど素晴らしい世界だと考える。何故なら、情報を多く持つ人ほどより的確な決断を下すことができ、より大きな影響を及ぼせるからだ。これはわが社の経営についても同様だ。フェイスブックでは全員が社内各部の情報に可能な限り十分にアクセスし、最善の決定を下し、最大限の影響を与えることができるよう努めている。

- 社会的価値を築く(BUILD SOCIAL VALUE)

 改めて述べるが、フェイスブックは単に一企業を築くために存在しているのではなく、より開かれ、つながった世界を作るために存在している。フェイスブックで働く者全てには、日々のあらゆる活動において、世界にとって真に価値あるものをどのようにして築くか、という点に力を注いでもらいたい。

(c)AFP