【1月26日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)で快進撃を見せた日本の錦織圭(Kei Nishikori)は25日、自身のピークは数年先だと語った。

 4回戦で大会第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を下した錦織は、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われた準々決勝で大会第4シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に3-6、3-6、1-6で敗れたものの、日本人として同大会のオープン化以降では初めて準々決勝に進出し、錦織自身も結果に満足していると語った。

 日本男子の世界ランク史上最高位記録を持つ錦織は、1月30日に発表される最新の世界ランキングで20位に入るものとみられており、「第一目標はトップ20に入ることだったので嬉しいニュース。最高の1週間だった。次はトップ15を目指す」とコメントした。

 また、激しいフィットネス運動で身体を鍛えている錦織は、自分は確かに強くなってはいるものの、「アジア人は違う。身体を鍛えるには25歳か26歳にならなければならない。他の国の人たちとの差はそこ」と語り、最も強くなる時期は数年先になるだろうとした。

 「もしこれが去年だったら確実に僕は散っていた。現時点ではもちろん疲れているけれど、でもまだプレーはできる。自分の今のフィジカルの状態がとても嬉しい。去年は良いシーズンオフを過ごせた。もちろん四大大会(グランドスラム)で勝つためにはもっと体調を上げていかないと」

 米国に拠点を置き、2008年の全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2008)4回戦進出がグランドスラムでの自己最高記録だった錦織は、よりパワフルな選手の一手先を行くにはクレバーなプレーに重点を置かなければならないとも語った。

 一方、マレーは錦織が知的な選手であると認めたものの、錦織は身長が低いという短所があると示唆した。錦織は178センチメートルで、マレーよりも10センチメートル以上背丈が低い。

 「別に悪い意味で言っているのではない。唯一の違いが身長だったということだ。身長差を生かして錦織より僕の方がサーブをとることができる。それが僕にとってメリットだった」

 錦織は2011シーズン、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)から勝利を挙げ、2大会で決勝進出を果たすなど素晴らしい1年を過ごした。2010シーズン終了時には98位だったランクを2011年シーズン終了時には25位にまで上げている。(c)AFP

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