【1月19日 AFP】ピンクイルカの愛称でも知られるシナウスイロイルカのDNAバンクを、香港(Hong Kong)の環境保護団体が14日、設立した。

 シナウスイロイルカは香港(Hong Kong)とマカオ(Macau)の間に広がる珠江デルタ(Pearl River Delta)に約2500頭が生息しているが、ここ数年、急激に個体数が減少している。原因としては乱獲、海上交通量の増加、水質汚染、繁殖地の減少、沿岸開発などが指摘されている。

 減少を食い止めるため、環境保護団体「香港海洋公園保育基金(Ocean Park Conservation FoundationOPCF)は中国の大学と協力して、DNAバンクを設立した。生体サンプルから環境がシナウスイロイルカにどのような影響を与えているかを調べ、遺伝子研究に活用したり、保護活動に生かす計画という。(c)AFP