【1月6日 AFP】オリンパス(Olympus)の巨額損失隠しを指摘して解任されたマイケル・ウッドフォード(Michael Woodford)元社長は6日、臨時株主総会に向けた委任状争奪戦を断念すると表明するとともに、解任は不当だとして同社を提訴する意向を明らかにした。

 ウッドフォード氏は前年、現経営陣の退陣を求める委任状争奪戦を仕掛ける意志を示していた。だが、6日の声明で同氏は経営陣の刷新を目指すことを断念すると発表。理由として、日本国内の大株主や機関投資家からの支持を得られなかったこと、一連の問題をめぐる不安定さや敵意から同氏の妻が相当の心身的負担を強いられていることを上げた。

 一方、ダウジョーンズ・ニューズワイヤーズ(Dow Jones Newswires)によると、ウッドフォード氏は4年間の任期途中での社長解任は「法的根拠が全くない」として、オリンパスを提訴する意向だ。同氏は既に英国で訴えを起こしており、日本でも損害賠償を求めた訴訟の用意があるという。(c)AFP