【1月5日 AFP】1980年から2009年までの30年間に、不妊治療の進歩や高齢出産の増加によって、米国女性が双子を出産する割合が急増したことが、米国立衛生統計センター(National Center for Health StatisticsNCHS)が4日に公表したデータから明らかになった。

 NCHSの統計によると、1980年に双子が生まれた出産は6万8339回だったが、2009年には13万7000回とほぼ倍増した。

 同期間の双子の出生率は76%増で、全出産数で双子が生まれる割合は1.9%から3.3%に増えた。これは新生児30人中1人は双子になる計算だ。1980年の割合は53人に1人だった。

 双子の出生率増加は米国内の全州で確認されており、増加の割合は妊婦が35~39歳の例でほぼ100%、40歳以上では200%以上だった。

 30代女性では、若い女性と比較して、不妊治療をしていなくても自然に双子を妊娠する確率が高かった。

 また、過去30年の双子の出産で高齢出産が占める割合は3割程度に過ぎず、双子の急増の要因が高齢出産だけではないことも分かった。30歳以上の女性たちの間に1980年代から普及し始めた体外受精や排卵誘発剤が、残りの要因と考えられる。(c)AFP